こんにちは、ご機嫌いかがでしょうか。
私事ですが、気が付けば入社して丸3年がさらっと過ぎ4年目突入のおっさんになっていました。
県外出身の自分からすると毎年この時期は、茶畑が若草色の新芽をだして凛々しく立ち並び
田んぼは、湛水を始め苗が小さな背比べをしながら水面が風で揺れるたびに落ち着きなく踊っているような
なんだかウキウキする日々が始まる予感がしてほくそ笑む毎日です。
あっ!という間の三年で卒業もあれば入社もあり人の入れ替わりが弊社でもありました。
沢山の方々に日頃からお世話になり畑違いのこの業種でも山あり谷ありで続けることが出来ています。
この場を借りて御礼申し上げます。飽きることなく引き続きご指導ご鞭撻のほどを切にお願いしたします。
さてさて、大河ドラマは、お好きでしょうか?今年の【べらぼう】も毎週楽しく観ているのですが
その職種による専門用語でドラマの中では吉原社会のなかで飛び交った『まぶ』という言葉が面白いなぁと思いました。
花魁社会では花魁が意中の想人ができること・或いは本気で好きになってしまうことなどを
『まぶ』ができた。あるいはいる。と表現しています。 てことは、マブダチってちょっと距離感バグってますね。(笑)
塗装社会では、塗料を希釈せずに塗ることを『まぶで塗る』と表現します。
入社したての研修期間中に親方職人さんから『今回は透けるもんでまぶで塗るで。』と言われた時は元気よく返事はしたもの
何のことやら?でした。
専門用語で?マークだったベストワードは『タッチアップ』でした。
この言葉この業界では乱用します。この言葉が出てこない現場はありえない。と断言してしまうほどに
THE和職人みたいな風貌の人でもこの横文字連呼します。そのギャップに気持ち悪く「うるさっ」と思ったのを色濃く覚えています。
『タッチアップ』=『部分補修』の意味で塗装は使います。
塗り残し、塗り漏れ、塗りダレなど意図せず塗装後に汚れてしまった箇所などをその箇所だけ部分的に補修(手直し)塗装することです。
※塗はねで垂れてしまった汚れ
※ローラーの毛が上手く入らずの塗り漏れ
(どーでもいいけど我ながら指ブス。笑)
塗装工事では解体前の完了検査で徹底的に職人さんと一緒にこれらのダメを探して
仕上げます。面積や形にもよりますが、丸一日費やすことも有ります。
その他にも初期の出来事で?マークの言葉は『ケレン』でした。
語源はclean。塗装業では、目荒しをすることで小さな溝を作り塗料密着の向上をさせます。
ヤスリなどでひたすら擦ります。
さらに『だみこみ』も?マークでした。
これらは面に対してローラーでは塗りにくい箇所やキワの部分などを予め刷毛で塗りこんでからローラーで塗装を行うことを指します。
なかなか一つの現場に居続けて職人さんのお仕事を見続けることが出来ないので
丸3年経ってもふと気が付かされる職人さんの細やかな心入れの技に
こんな気が遠くなる作業していたのか!と驚かされます。
『今さらかよっ!毎回してるんですけど。』と職人さんからられます。苦笑
初心を忘れず、奢らずに現場と向き合える人に成れるよう精進いたす所存です。
これからも宜しくお願いいたします。